2023年9月2日(土)、ISN全キャンパスのイングリッシュスピーカースタッフによる、今年度2回目のワークショップが行われました。
はじめに全体的な感想を言いますと….
7月に行われた1回目はとても良かったし、明らかな、「やってよかった!」感覚が全員の中で生まれた状態を作りました。この1回目が良いアイスブレイクになって、2回目の今回は、主催者と参加者の両者が、前回よりも目に見えて、柔らかく自然に学び、成長していっている感じで、雰囲気がさらに良くなりました。
今回の目的の1つは「ISNの基準とは?」で足並みを揃えることです。これがある程度揃った状態で、トレーニング。成長のはじめの1歩のオブザベーショントレーニングに移ります。
個性を理解する。受け入れる。話を聴く。フィードバック、エバリュエーション、アセスメント → 「現在地の確認」(つまり、伸びしろとmethodsの確認) ジャッジされるのではない。
強み、弱みを両方大切に。誰よりも惜しみなく与え、受け取れる存在になっていく。生徒がそうなるために、まず私たちが練習。
今回のテーマは、Positive Education & Communication。
ISN、IBの評価方法のSOLO Taxonomy は、生徒のみならず、このチーム、スタッフの振り返りとしても使われます。
ISNスタッフとして、2と3の間にいる人材より、4の意識と5の実行力で、実際に、前向きな影響や、結果を作っているスタッフでないと、生徒達のチームを前にしてロールモデルにならない、”自分のことだけをやっている” では、ベクトル(興味)が自分自身に向いたまま。ベクトルを外に向ける意識自体が「相手を想う」事であり、自分自身の心を整えます。そのカリキュラム、クラスデザイン、話し方、ゴール、考え方は「誰のため?」。「自分が、ではなく、「子ども達」 に焦点が当てられているかの確認です。朝の会で生徒たちと一緒に創り出すものを確認しました。
✅今日、生徒たちの目を見て、大きなはっきりした声で、元気よく、Good morning! の挨拶をしているか。
✅何を届けているか(挨拶の目的)。
✅私はめちゃめちゃ元気な笑顔とハイテンションな声で挨拶し、参加者全員と目が合うまでセッションを始めません(特に研修なので、わかりやすくしました)。
そして、みんなの状態を聞くために、私はこの質問をします。
“In the scale of 1 to 5, 1 Low, 5 Excellent, show me with your fingers how you are doing today?”
“What can you do to make the number higher?”
そして、スタッフに聞きます。
子どもたちの最高のスタート状態を作るのに、自分たちの意識は1から5までのどのあたりなのか。“….How often do you start a day like this?”
SOLO Taxonomy について、「理解している」と言う先生たちに説明してもらいました。そして、わからない先生たちがどう理解したか一緒に確認をしました。
続いて、10.Thinking about ME or OTHERS…? ISNの教育のテーマを振り返りました。
教育とは:
- 自分らしさを知り(強みも弱みも)、自分が持っている思いやりを深く理解し、それを与え、周りから受け取る練習をするプロセス
- 相手のことを思いやれる、(極端な話、興味はあってもなくても)相手の話を理解する目的で、聴く(理解し始めると、興味が湧くから)。
11.Pedagogical leadersになっている人たちはどうしてそうなのか。➞ 平均より4と5 (肯定的な変化/改善を、人と一緒に作る意識と実行力)が強いから。
12.WHAT do we have to give? 与える(プレゼント)って? A big smile?大きな声での挨拶?失敗談をシェアすること?大きな声での挨拶?時間を守ること?ドアを開けてあげること?そばにいて、話を聞いてあげる時間?承認? ジョーク? HOW (often) do we give? を一人一人確認しました。
そして、スクールポリシーの意義について確認しました。
- Where do you see school culture? …Purpose, culture, and learning environment… are defined in school policy.” Who needs to understand school policy? “ → the whole school community
生徒、保護者、スタッフ同士で、ミーティングすることの意味を確認しました。
15. What is the purpose of 1 on 1? → “For the speaker to organize their thoughts” and also “for the listener to understand the speaker’s situation” 目的は、話し手の頭の中を整理してあげること。そして自分自身、相手の状態を理解すること。
アドバイザーにならないこと、「こうしてみたらどうかな…」と言うアイディアが生まれたら「自分はこう思ったんだけど、どう思う?」と言う形で、柔らかく提案してみる。それを聞いて決めるのは必ず「相手」。自分で決めないと、自分事になりません。自分の責任にならない、自信がつかない。
だからinquiry based approach/IB 探究アプローチの中で、周りの大人、そして、生徒同士も「私はこう思う」ベクトル→自分ではなく、ベクトル→相手「あなたはどうしたいの?」。「良い質問」をすることのスキル向上がとても大事です。
賢いスタッフ、生徒たち、スタッフの皆はアドバイザーになりがちな傾向があります。そこを抑えて、目の前の人がやりたい方法は、その人のスピードで、その人のペースで行う ”サポート” を全力で取り組みましょう。* help (上から目線、上下関係の意識)ではなくsupport (援助、対等な関係の意識)
今回は、 GROW modelで1 on 1 meeting の「聞く」「良い質問をする」練習をしました。トピックは …今学校で、自分が抱えている問題、又はやってみたい事。
G:Goal R:Reality Check O:Options W:Will
- Ask and Listen to the speaker’s reality issue …until the listener can picture it in his/her mind clearly (5W1H) 今学校で、自分が抱えている問題、又はやってみたい事について、相手が言っていることが、聴き手の頭の中ではっきり描けるようになるまで(5W1H)の質問をする。
- Ask and Listen to the speaker how they actually want it to be and why. What does it mean to the speaker? その問題が解消されたら、やってみたいことが叶ったら、どんな状態になっているか(5W1H)の質問する。それって話し手にとってどんな意味があるんだろう…
- Ask and Listen to the methods (5W1H) how can the speaker overcome the obstacles? それを実現するにはどんな方法、資源、誰の助けが求められるだろう?
- Ask and Listen to how the speaker feel about it now (confirmation of their motivation) 今話してみてどんな気持ちでいるか、言葉にしてみよう。…..話し手の頭にあることが言語化されることで、話し手が1番理解出来るようになる状態を、聴き手の「良い質問」で作る。
今は、これまでの振返りと新しいコンセプトが紹介されたばかりの状態です。これからみんなで練習をしていきます。