生涯学習の推進に尽力

ISNでは「生涯学習」をスクールのビジョンとミッションの中心に据えています。なぜなら、教育は卒業で終わるものではなく、その後も生徒が成長し、変化に適応し、社会に貢献していく中で続いていくものだからです。

ISNでは、卒業生がどのような道を歩んでいるのか継続的にフォローすることで、私たちがどれだけ彼らをその後の学びや人生の課題に向けて準備できていたのかを学んでいます。卒業生一人ひとりの経験や実績は、私たちが「うまくできていること」と「さらに良くできる部分」を教えてくれ、未来の在校生がより強い教育を受けられるよう改善につなげています。

同時に、卒業生の活躍を祝福し発信することは、「好奇心」「努力」「教室の外まで続く学び」によって、どのような未来が開けるのかを、在校生にとっての“リアルなロールモデル”として示すことにもつながっています。

卒業生インタビュー

太郎くん

ISNを卒園してからは、東京の開成中学校、そしてそのまま開成高校へ進みました。
今は陸上競技部とスキー部、それから数学研究部にも所属しています。

部室の空気や、走る前の静けさみたいなものが、なぜだか自分にはしっくりきます。

英語のプレゼンに抵抗がないのは、ISNのおかげです。
小さい頃からスライドをつくって、人の前で英語で話すことが、日常みたいになっていました。

中学でも高校でも、英語で発表となると周りが少しざわつくのですが、自分は自然に始めてしまう。
夏に行った短期留学でも、特に身構えることなく海外の人と話ができました。

あの六年間が、思っていた以上に大きく背中を押してくれていたんだと、あとになって気づきました。思い出はいくつもあるのですが、まずは田植えと稲刈り。
泥に足を入れた瞬間の、あのぬるっとした感触をまだ覚えています。

Ever-green ski school で、白馬の雪をみんなで滑った日も忘れられません。冷たい空気の中で、英語で笑い合っていたのが不思議なくらい楽しかった。

授業では、Ms B. と けいこ先生のコンビが印象的でした。
英語の算数、日本語の算数、国語……言語が違っても、学ぶ楽しさは同じなんだと教えてくれた先生たちです。

あの環境を整えてくれた校長のMs Rieに、今あらためて感謝したい気持ちがあります。

今、ISNに通っている子、これから入る子へ。
ここは自由で、息がしやすい場所です。
自分の進度に合わせて、安心して学びを深められる。
先生たちが、本当にあたたかく見守ってくれます。

あそこで過ごした時間は、今の自分をつくる大事な土台になっています。


リュウくん

ISNを卒園したあと、私は松本秀峰中等教育学校、高等学校に進学し、現在は高校1年生です。英語力を維持するために英語部に入りました。テニスがとても好きなのでテニス部にも所属し、放課後は仲間と一緒に練習を楽しんでいます。

ISNでの経験は、大きく二つの面で今の自分を支えてくれています。

まず一つ目は英語です。
ISNでしっかり英語を学んだおかげで、中学・高校の英語の授業は比較的簡単に感じ、あまり時間をかけずに高得点を取ることができます。これによって他の教科により多くの時間を使うことができ、結果的にそれらの教科でも良い成績を収められています。また、外部試験の対策も進めることができ、英検1級、TOEIC、TOEFLでも高得点を達成しました。

二つ目はプレゼンテーション能力です。ISNでは小学生のうちからポスターの作り方やスライドソフトの使い方をしっかり学びました。中等部に進学してから、同級生の多くがそのスキルを持っていないことに気づき、この差が授業の課題や部活動、文化祭の準備など、さまざまな場面でとても役立っています。

ISNで最も印象に残っている思い出は、田舎の集落を訪れて田植えを学んだことです。それまでやったことがない体験で、田んぼでの作業も、地元の農家の方々との会話も、とても興味深いものでした。また、自分たちが植えたお米が、後にアフリカの貧困地域の子どもたちに届けられたと聞き、この経験がさらに意味のあるものになりました。

自分のことで誇りに思っていることはいくつかあります。
まず、英語力です。英検の文部科学大臣賞とカナダ大使賞を受賞し、TOEFLとTOEICでも非常に高いスコアを取ることができました。また、長野県高校生英語スピーチ・レシテーションコンテストの第20回大会で優勝したことも大きな挑戦でした。
さらに、中学校を学年トップで卒業できたことも誇りに思っています。
勉強以外では、テニスとチェスという二つの趣味で良い結果を出せたことも嬉しい成果です。

最後に、現在のISN生や、これから入る子どもたちに伝えたいことが二つあります。

ひとつ目は、ISNの英語環境を最大限に活用してほしいということです。語彙を増やしたり、自然で明瞭な発音を身につけたり、英語に触れる機会を大切にしてください。中学校に進学したとき、大きな助けになります。

ふたつ目は、ISNにはたくさんの自由時間と、さまざまな活動があることです。その時間と機会を使って、自分が本当に好きなことを見つけ、その興味を育てていってください。中学生になると忙しくなり、新しいことを探す余裕が減ってしまうからです。

勇気くん

ISNを卒園してからは、近くの中学校に進学し、勉強に集中してきました。その努力が実り、F高校の入試に合格することができ、今もそこでしっかり学んでいます。部活動にも力を入れていて、毎日の練習が良い刺激になっています。

ISNで学んだ英語は、今の自分を支えてくれている大きな力のひとつです。英語学習を続けたことで英検準1級に合格でき、高校受験でもその英語力が強みになりました。

ISNで思い出に残っているのは、毎年の「クリスマスショー」です。みんなで力を合わせて準備して、背景まで自分たちの手で作り上げたあの時間が懐かしいです。舞台裏のわくわくした空気は、今でもよく覚えています。

今ISNにいる子、そしてこれから入る子へ。
日本語以外の言語を学ぶのは大変なこともありますが、その経験は必ず自分の力になります。ISNで学べる環境は本当に貴重で、大きなチャンスだと思います。

自分のちょっとした自慢は、子どもの頃からずっと続けているテニスです。気づけば九年以上プレーしていました。コートに立つと、続けてきてよかったな、と素直に思えます。




























優美さん

ISNには、3歳児からGrade 4までの長いあいだ通っていました。松本で過ごしたあの頃の時間は、今でも自分の中にしっかり残っています。転校後は県外の公立小学校へ進み、その後、国立の東京学芸大学附属国際中等教育学校に合格しました。IBの学校で、英語受験ができるタイプのところです。帰国子女が多く在籍する学校なのですが、自分が日本育ちだというと、周りがちょっと驚いていました。英語圏で幼少期を過ごしていたと思われていたようです。

その学校では、宗教などの科目も英語で学びます。英語だけではなく、第二言語の勉強もあって、年齢が上がってから言語を学ぶことがどれだけ大変か、身にしみて感じています。私の友達も英文法でかなり苦労しています。だからこそ、ISNで身につけた英語のベースに、本当に助けられています。

ISNで一番印象に残っているのは、「毎日が楽しかった」という感覚です。松本は自然が近くて、小さい頃に山の中で走り回った記憶が、今の自分の考え方を広げてくれている気がします。アルプス公園で遊んだ時間も、鮮やかなまま残っています。授業も自由でした。並ばなきゃいけない、静かに座ってなきゃいけない、そういう“強制”みたいなものがほとんどなくて、自分の発想で動けたんです。
そのおかげか、バレエ教室では「ゆうみちゃんは発想が違う」と先生に言われました。会話の内容や質問の仕方が、公立の子たちとはいい意味で違っていたみたいです。

クリスマスショーなど、人前に立つ機会が多かったのもISNならではだと思います。小さい頃から表現することに慣れていたので、今でも人前で話すことに抵抗がありません。ただ、小5で転校した時は、漢字でだいぶ苦労しました。あの頃は大変だったけれど、今では笑って話せます。今は軽音部でボーカルをやっています。将来は3D CGやアニメーションに関わる仕事がしたいです。英語を使う商社の仕事にも興味があります。
スタンフォード大学のサマーキャンプに参加したときは、海外の友達をたくさん作れました。英語で不自由なく話せたことで、他のみんなよりも一段近い距離でコミュニケーションが取れた気がします。ハンバーガーを無料でもらえたり、思わぬところで気にかけてもらえる場面もありました。

英語ができると、海外の文献からも情報を取れる。日本語だけで探す世界とは、見える景色が違います。翻訳機能だけでは届かないところに手が伸びる感じがします。
最後に、今ISNにいるみんなへ。

自然の中で、思いきり遊んでください。そして、ISNの自由な空気のなかで、自分の「好き」や「得意」をどんどん伸ばしてほしい。きっとそれが、これからの大きな力になります!

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