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ISN×企業 Vol.4

信州Well-being有識者対談インタビュー Vol.4 土屋 龍一郎さん

今回対談するのはInternational School of Nagano代表栗林と、FICTS Nagano 国際スポーツ映画祭実行委員長 土屋龍一郎さんです。対談インタビューでは ”地域のWell-being” と “世界水準” をテーマにお話していただきました。

栗林:

龍一郎さんの今までの活動内容を教えてください。

土屋さん:

青年会議所の理事や、菓子製造、飲食、外国語学校、エムウェーブの施設管理、調剤薬局の監査役など

いろんなことをほぼ同時進行で、1986年からしてきました。

他にもPTAなど、ビジネス外のことも沢山やってきました。

仕事が来ると断れなくて。本当にいろんな経験をさせてもらったと思います。

現在はFICTS Nagano 国際スポーツ映画祭実行委員長をしています。

栗林:

多岐にわたって沢山のことをやられてるんですね。

土屋さんは今までどこかしらで世界と繋がってきたり、世界に意識が向いたことがあると思うんですが、今までの経験を踏まえて「世界水準」という言葉からはどんなことを発想、連想しますか?

土屋さん:

日本には現代まで続く長い歴史があって、「日本水準」というものを持っていると思います。

しかし世界水準は歴史の長さだけではなくて、その時代その時代にに適合していく考え方が、「世界水準」の基本だと思います。

例えば1980年代には、世界中が日本の経済を羨んで、「Japan as No. 1」といわれるぐらい注目されていた時期がありました。しばらく前は中国の経済、今はインドの経済というように、世界はその瞬間だけではなく、時代毎に変わっていくのが「世界水準」だと最近感じてます。

栗林:

世界の大きな動きがあって、その時その時にフレキシブルさが必要であるということですね。

そんな中で長野県の中で感じる世界水準はどんなものがあると思いますか?

土屋さん:

自分のいる地域で言うと、北信の人はエンゲル係数が低いとされています。

給与所得が高くないのに、食品の占める割合がなぜ低いかを調べた事があります。

長野市には沢山の農業事業者がいますが、その中の8割が兼業農家で、仕事を持ちながら畑をやっています。要は食材を買わないで、いただく文化があるんです。しかもいただいた物の方が買ったものより美味しく、健康的なんです。

兼業農家文化はこの地域に強く根付いていて、これからも続いていくと思います。この文化があることが北信の持つ世界水準であると思います。

栗林:

そういう発想の視野で見た事がなかったです。規模もそれぞれ違うと思いますが、体を動かすということがそもそもウェルビーイングだと思いますし、そして食について考えるということも自分自身の学びにもなりますし、周りと繋るコミュニティも少なからず作れていくのかなと聞いていて思いました。

土屋さん:

本当にその通りで、今、信州新町っていうエリアの山の奥に沢山の田んぼがありますが、高齢者が田んぼの面倒を見られなくなっています。最近はそこに若い人たちが移住してきて、その若い人たちに高齢者が田んぼをやってもらっているんですね。

それで若い人は生活ができるのかと言うと、そこで育てられるお米は、既に代々買ってくれるところが決まっているので、若い人が農業を始めても生活していけるようになっています。

都会から来た人が精神が豊かになるために農業をすることは多いですし、私もいい事だと思いますが、自給自足だけでいいのかで言ったら生活が枯渇してしまうので、

育てたものを買ってくれる人がいる所まで含めて、田舎暮らしで安心できる豊かさがあると思います。

栗林:

話を聞いててすごくイメージが出来ました。兼業農家って聞くと難しいと思う事もあると思いますが、自分の中でうまくバランスを取って、土に触れる時間を作ることは誰にとってもプラスになるし、信州ならではのことだと思います。

土屋さん:

会社勤めの人であっても朝の時間や休日に畑に触れるという話をよく聞きます。私も今朝、会社に行く前の早い時間に、なすやさつまいも、きゅうり、トマト、小さいフィールドですが、土いじりをしてきました。

ウェルビーイングの一つの形態で、

90年代に「半農半X」という言葉を日本の学者が提唱しています。

半分は農業の時間、半分は人それぞれの時間という考え方です。

長野は兼業農家が定着している事などの影響もあり、すでに「半農半X」という幸せの在り方を生活の中で実践していた。ということがあるので、私はそれは世界に誇れる長野らしい特徴だと思っています。

栗林:

生活のあり方がすごく具体的で、龍一郎さんが信州のウェルビーイングを考えた時に、「半農半X」という考えが思い浮かぶということがすごく素敵だと思いました。

土屋さん:

これからの時代、少子化対策だったり直面する課題などはもちろん社会全体で取り組んでいかなければならないですが、そういった社会活動だけではなくて、自分の生活も支えていくということを考えれば、「半農半X」という物は長野に根付いている世界に誇れるウェルビーイングだと思います。

栗林:

話を聞いていて龍一郎さんの生活だったり、考え方の一部なんですが、色んなことがわかったようなお話を聞かせていただけました。龍一郎さんの経歴を見ると、すごく複雑で難解な事をしているように感じますが、結局、1番大事なものを考えた時に 農業やXの部分を中心に意識して生活しているという事を聞けて良かったです。ありがとうございました。

ー 活動紹介 ー

FICTS Nagano 国際スポーツ映画祭

スポーツ(オリンピックを含む)に特化したこの国際映画祭は日本で初めての開催です。
私達は、FICTSが提供する国際映画祭を長野で実施することで、長野県に住み暮らす子どもたちが、スポーツ文化やオリンピック精神を学び、国際的な視野をもち世界に通用する語学やコミュニケーション能力を身につけるための機会を創出します。
また、2030年にSDGSの【質の高い教育をみんなに】を達成します。
特に、長野県の国際化を促進するために国際的イベント開催の土壌をつくります。

HP : https://ficts-nagano.com/